札幌の花とカラーのサロン アトリエ FLORET R
フローラルカラーセラピスト森理恵です。
当ブログのご訪問ありがとうございます。
最近になり、「どうしてこの仕事を始めたのですか?」と聞かれることが続き
30年近くの花生活を振り返り、今までの歩みを綴っています。
花の仕事をすることになった きっかけや経緯のご紹介です。
恥ずかしながら、子どもの頃のエピソードも添えてみました。
アトリエ FLORET Rの出来るまで…どうぞ、ご一読下さい。
こちらはその⑮です。
これより前の投稿は、花との歩み ←こちらからご覧下さい。
子どもの頃の私 episode2
小学生の頃、父親の仕事の関係で官舎住まいをしていました。
「犬や猫は飼えないけれど、小鳥なら飼えるよね!?」
両親を説得して、初めて飼ったペットらしいペットが、ジュウシマツ(十姉妹)でした。(地味w)
それまでは金魚とめだか、昆虫位しか飼ったことがなかったのです。
小さな十姉妹が可愛くて、毎日声をかけて、かいがいしく世話をしていました。
ピー助、ピー子と名づけていたように思います。
(写真は無料の画像からお借りしたものでピー助、ピー子ではありません。)
飼いはじめてしばらくすると、藁の巣の中に小さな卵を見つけました。
小さな十姉妹が産んだ小さな小さな卵です。
毎日毎日、十姉妹が卵を一生懸命あたためている姿も可愛くて、
その十姉妹が産んだ卵も可愛くてたまらなくて。
熱心に観察しながらスケッチまでしました。
絵は得意でした^^
卵からヒナがかえることを想像するだけで胸がワクワクしました。
今か今かと連日待ち望みながら、愛読書の図鑑で十姉妹を調べるとヒナの写真が載っていました。
赤い小さなエイリアンの写真を見た時には、想像とあまりにもかけ離れた姿に衝撃を受け、戸惑いました。
それでも誕生を心待ちにしていました。
そんなある日、我が家の十姉妹が、みなメスで、
抱いている卵が無精卵でかえらないと知らされました。
卵からヒナがかえらない…ということよりも、
一生懸命あたためている十姉妹の気持ちを思うと幼心に涙が出ました。
こんなに一生懸命にあたため続けているのに…
ヒナが生まれると信じているのに…
かえらないことを知らずに、本能であたため続けていると思ったら、
悲しくてやりきれない気持ちなりました。
無条件の愛…と言いますが、人間の世界にも、かえらない卵の様な愛もあるのかもしれません。
でも、それでも、それを知っていても あたためることを止めない…
ある意味、それも無条件の愛と言えるのかもしれません。
他人から見れば、ばかばかしいことかもしれません。
意味の無いことかもしれません。
でも、私はそんな十姉妹が愛おしかったし、色々なことを想像し、学ぶ機会を与えられたのです。
人の世界でも、色々な体験から学ぶことばかりです。
辛いことも、傷つくことも、やさしさを知るためのレッスン…とも言えると思います。
子どもの頃に読んだ伝記『エジソン』
子供の頃に読んだ伝記『エジソン』
トーマス・アルバ・エジソン wikiより
彼は今で言うところのADHDだったと聞いたことがあります。
周囲からは変わった子供と冷たい目で見られていました。
そんな彼もまた、信じる心を持ち、卵をあたため続けた人です。
そして、そんなエジソンを見守り続け、深い愛を注いだ母に大きな感銘を受けたことを覚えています。
子供の成長を見守り、その子の可能性を信じる。
それこそが、無条件の愛です!!
無性卵は、決して孵ることはありません。
でも、愛は生まれます。
人は変われます。
愛は育むことができるのです。
つづく。