札幌の花とカラーのサロン アトリエ FLORET R
フローラルカラーセラピスト森理恵です。
当ブログのご訪問ありがとうございます。

「どうして今の仕事を始めたのですか?」と何度も聞かれたことをきっかけに
移動中の機内で、iPhoneのメモに書きだしたことから始まった『花との歩み』です。
30年近くの花生活を振り返り、今までの経緯を綴っています。

どうぞ、ご一読下さい。

早いもので、これで⑳になりました。
これより前の投稿は、花との歩み ←こちらからご覧下さい。

花仕事への第一歩

思い立ったが吉日。
善は急げ!いうことで、翌日、パート先の上司に相談しました。

しかしながら、元来、断ることが苦手な私にとって
私事都合で退職を希望することを切り出すのは、とても言いにくいことでした。

それでも、この山を越えれば自分の夢が叶うと思うと
断腸の想いで、勇気を出すことが出来ました。

上司は、突然の退職願いに驚きを隠せない様子でしたが、
正直な理由を話すと
「そういう理由であれば、引きとめることは出来ないね。頑張ってね!」と快く応援して下さり、
翌月の締めまでは務めて欲しいということで、退職の日が決まりました。

早速、大先生に連絡をして、退職の目途が立ったことを報告し
これからお世話になるということをお伝えしました。

大先生「きっと来てくれると思っていたわ! 決心してくれてありがとう!!」

お礼を言いたいのは私の方なのに、先生は喜んで迎え入れてくれました。

私「お声をかけて頂き心から感謝しています。
  しっかり学んで、上達します! お世話になりますのでよろしくお願い致します。」

こうして、北一硝子での花修行がスタートすることになりました。

月・木はベネチア美術館北一クリスタル館
火・金は北一硝子三号館のギャラリーで合計週4日10:00~15:00位まで花仕事。

40分程のランチタイムを除いて…ザックリ60分の休憩として計算すると
週に4時間×4日=16時間
月にすると16時間×4週間=64時間

更に、火曜日の夜は、通常のアレンジメントのレッスンが2時間~3時間×4回=8~12時間

64時間+12時間=76時間

1ヶ月に76時間お花に触れているという正しく花三昧な生活です。

お花屋さんとは比べ物にならないでしょうけれど、
自分で、お花を買って64時間もお花を学ぶということは、到底出来ることではないと思います。
でも、北一硝子では、お花も器も色々な種類の物を使うことが許されていました。しかも無償でです。

しかも、その時間内は、大先生と若先生にご指導を頂けるのですから。夢のような話です。
増して、それによって対価(アルバイト代)を頂けるなんて、恵まれているとしか言いようがありません。
勿論、最初の1ヶ月は研修期間でしたが、深くて濃い学びの連日でした。

北一硝子でお花を生けることで頂ける対価で、アレンジメントのレッスン代を賄う。
花のための花時間は、大きな学びと気づきをもたらす素晴らしい体験でした。

それが、今も私の中に生きています。

つづく。

 

花との歩み21 週4回の花修行は花仕事