札幌の花とカラーのサロン アトリエ FLORET R
フローラルカラーセラピスト森理恵です。
当ブログのご訪問ありがとうございます。

30年近くの花生活を振り返り、今までの歩みを綴っています。
何故、花の仕事をすることになったのか? きっかけや経緯のご紹介です。

アトリエ FLORET Rの出来るまで…でもあります。
どうぞ、ご一読下さい。

こちらはその⑩です。
これより前の投稿は、花との歩み ←こちらからご覧下さい。

 

北一硝子で師と出会う

小樽のお花屋さんで有益な情報を入手することに成功。
しかも、いつ、どこへ、何時に行けば良いのかまで詳細に分かっている状態。

お花の先生が北一硝子にいらっしゃる曜日と
自分のパートのシフトとを照らし合わせて、なるべく早いタイミングで伺うことを決めました。

いよいよ、その日がやってきました。
何を着て行こう…と考えて、初めてお会いする先生に失礼のないように…と
紺色のブレザー(紺ブレ 死語?w)上下にストライプのブラウスだったような?(就活?w)
今では絶対に着ないタイプです(笑)。

当時は、まだ車の免許も持っていなかったので、中央バスで行きました。
ドキドキしながら北一硝子三号館へ到着。
先生のいらっしゃる二階のギャラリーへ向かいました。

階段を登ったその奥にテーブルがあり、数名の女性がお花を生けているのが見えました。
明らかに作業中なのが分かり、緊張も手伝って、いきなり声をかけることは憚られました。

何も見ずにお話も出来ないので、
店舗内に飾られている大小のガラスの器に生けられた生花を見て歩きました。

いくつも見て、何度も見て、その世界に引き込まれていきました。
それぞれが丁寧に生けられているのが伝わってきて、とにかく素敵です。
お花と器が調和していて「こんな風に生けてみたい!」と思わせるものばかりです。

この時点で、自分の求めていた世界を再確認していました。
そして「この先生に習いたい!」そう思った時に、
生け上がった作品を置きに来た先生と目が合いました。

すると、先生の方から笑顔で、お声をかけて下さったのです。
「お花がお好きなのね?」

驚きつつも、気に留めて頂けたことが嬉しくて、私も笑顔になりました。

私「はい。お花が大好きで、学んでみたいと思っています。」

先生「まぁ、お花の世界はいいですよ! 是非、学んでみるといいわ。」

私「ありがとうございます。私は森理恵と申します。
お花屋さんからお聞きになっているかもしれませんが、アレンジメントのお教室を探していると言いましたら
先生のことを教えて頂き、今日は、こちらに見学に参りました。」

先生は、目をまん丸く見開いてジッと私の顔を見つめると
「あなたが、お花屋さんが話していた方だったのね?」と言うと、もっと優しい笑顔になりました。

先生は、ひとつひとつを熱心に見ていた私に早い段階から気づいていたそうです。

そして、テーブルで生けている女性の方に向かって言いました。
「〇〇子、お花屋さんが話していた方がお見えになったの! ちょっと来て!」

すぐにテーブルから少し離れたところに女性が来てくれました。
先生「娘の〇〇子です。アレンジメントの講師をしているのは娘なのですよ。私は、池坊の生け花を教えています。」

お嬢さん「〇〇子です。○○○アカデミーのアレンジメント講師をしています。アレンジメントを学びたいのですね?」

私「はじめまして。どうぞよろしくお願いします。是非ともお教室に通わせて頂きたいです!」

かくして、毎週決まった曜日にレッスンをしているということが分かり、その場で通うことを決めました。

長いこと思い続けてきた「アレンジメントを習いたい!」という夢が現実になる!!
そう思うだけで、心に色とりどりの花が咲いたようでした。

つづく。

花との歩み⑪ 初めてのアレンジメントレッスンへ

小樽北一硝子

学生時代の2年間を過ごした時に何度となく訪れた北一硝子。
レトロなランプホール(カフェ)は特にお気に入りの場所で、今でも時折訪れます。

どんな時にも温かく迎え入れてくれるランプの灯りとオイルの匂い。
ここだけ時が止まったかのように、何も変わらない。

ただただリラックスしたい時、
原点(初心)に帰りたい時には、ひとりの時間を過ごす場所です。

北一硝子
小樽市堺町7-26  TEL 0134-33-1993