札幌の花とカラーのサロン アトリエ FLORET R
フローラルカラーセラピスト森理恵です。
当ブログのご訪問ありがとうございます。

「どうして今の仕事を始めたのですか?」と続けて聞かれたことをきっかけに
30年近くの花生活を振り返り、今までの経緯をご紹介している『花との歩み』です。
どうぞ、ご一読下さい。

早いもので、これで【23】となりました。
これより前の投稿は、花との歩み ←こちらからご覧下さい。

前回【22】は、http://floret-r.com/2017/11/03/ayumi-22/です。

大先生が下さった言葉

週に4日の花仕事。
月曜日と木曜日はベネチア美術館と北一硝子クリスタル館。
火曜日と金曜日は北一硝子三号館。

10時前に入って、先ずは朝まで飾られていたお花の選別作業から始めます。
枯れているものを取り除き、まだキレイに咲いているもの、
蕾がキレイに咲いてくれたものを分けて、
新しく仕入れたお花と合わせることもありました。

例えるのならば、冷蔵庫の中の残り物に新アイテムを投入して、
とびきり美味しいメニューを作り出すような作業です。
決して残り物を使ったとは、微塵も感じさせないほどのスペシャルに仕上げるのです。

しばらくの間は、作品を一つ一つ、出来上がるたびに大先生に見ていただきました。
「これは、ここをこうしてみようか!」とちょっとした手直しを頂くこともあれば、
そのまま「これはよく出来たね! これならお客様もこの器が欲しくなるね!」と言ってもらえたり。

社員さんが「この器がなかなか動かないんです(売れないんです)^^;」と持ってくることもありました。
そこで、工夫を凝らして、ステキな花あしらいの提案を形にすると、
その直後から、その器が飛ぶように売れるのです! まるで、魔法の様でした!!

技術を褒めてくれることもありましたが、
「いい感性を持っているね! こればかりは、お金では買えないから親に感謝だね!」
褒めて伸ばす教え方をしていただきました。
あの無言で一本残らず抜かれた体験とは全く違いました(笑)。

大先生に言われたことは数知れずありますが、
よく言われたのは「森さんはスポンジみたいだね!」という言葉でした。

「スポンジですか???」


「スポンジの様に、教えたことをぐんぐん吸収してモノに出来るということよ!」


「はぁ! なるほど…そういう意味ですかぁ^^ ありがとうございます。」

なんとありがたいお言葉!!

大先生語録は余りにも沢山あり、
今も私の中に生きている…と言うよりは私自身のものになっている様な気がします。

つづく。

花との歩み24 緊張感と転ばぬ先の杖