札幌の花とカラーのサロン アトリエ FLORET R
フローラルカラーセラピスト森理恵です。
当ブログのご訪問ありがとうございます。

「どうして今の仕事を始めたのですか?」と続けて聞かれたことをきっかけに
30年ほどの花人生を振り返り、過去からの経緯をご紹介している『花との歩み』です。
しばらくぶりの更新となりましたが、どうぞ、ご一読下さい。

早いもので、これで【25】となりました。
これより前の投稿は、花との歩み ←こちらからご覧下さい。

前回【24】は、http://floret-r.com/2017/11/16/ayumi-24/ です。

お昼休みの楽しみと学び

小樽北一硝子、ベネチア美術館での週4回、10時から15時位の花仕事。
お昼時間を挟んでいるので、その日の仕事の捗り具合によって30分〜40分ほどのランチタイムがありました。

この文章、実は北一硝子三号館にある北一ホールでiPhoneのメモに書いています。
正に、お昼休みを取っていた場所で書いているのです。

  

ランプの優しい灯りとオイルの匂い、暖かい空気。

インストゥルメンタルのBGM。

変わらないコーヒーカップの手触り。
懐かしいメニューの数々。

それらが全て、あの当時を思い出さてくれる有効なツールです。

当時、私は北一硝子で五感を使って、多くのことを学んでいました。

週4回のうち月曜、木曜の2回は、ベネチア美術館のバックヤードでの花生けだったので
作業と片付けを終えてからその場でお昼休憩を取りました。

ほぼ毎日(土日祝日も!)夫のお弁当を作っていたこともあり、
サイズ違いの同じお弁当を持参しました。
同じ時間に同じものが食べられるなんて、なんか嬉しい♡
なんて、可愛いことを思っていました。(遠い目…遠い昔w)

残りの二回、火曜と金曜は、三号館二階の店内のギャラリーでの花生けだったので
合間を見て北一ホールで蟹雑炊の時もあれば、
運河沿いのお蕎麦・うどんコーナーでササっと済ませることもありました。

ランプの灯りに包まれながらのランチタイムは、今思っても贅沢な時間でした。

時折、大先生がクリームぜんざいをご馳走して下さることもありました。
エセ甘党の私も大好きな上品な甘さの小豆とソフトクリームのマリアージュは、
今でもたまに食べたくなる思い出の味です。

食事をしながらの話題は、多岐に渡っていましたが、
大先生と同じ支部の生け花の先生が話す業界の話は、
いわゆる『女の世界』の難しさや怖さに満ちていて、
色々な意味で、深い学びにもなりました。

兎にも角にも、楽しみながら、リアルに、バーチャルに、様々なことを吸収させていただきました。
それらは、現在の私のティーチャーとしての在り方の基礎ともなっています。

つづく。

花との歩み26 お花が仕事になっていく