札幌市西区西野の奥にご鎮座の西野神社は、縁結びに御利益があると多くの女性が訪れています。
数年前に福山雅治さんが、お忍びで参拝に訪れて、その後、吹石一恵さんとご結婚したことでも有名です。
2014年に札幌観光協会からオススメパワースポット5選に認定されています。

6月の風が心地よい良く晴れた日、ルビー色の牡丹の花がお出迎えしてくれました。

その奥にはオレンジのツツジが咲いていて、更にその奥の社殿に呼ばれる感覚になります。

空を見上げれば、木漏れ日の輝きと揺れる木の葉の囁きがやさしく語りかけてくれるようです。

御由緒

明治18年、西野開発の為入地した5戸の移住民により近村右股、左股、広島の三部落に奉祀する小社を合わせて明治33年に西野神社(無格社)となり明治35年社殿造営。今の社殿は昭和42年に造営されたものだそうです。
数えると西野神社は、今年(令和2年)で創始135年の歴史ということになります。
いつ訪れても整美されている境内と清々しい御神気に溢れる社殿からは、氏子さん達はもとより沢山の人々から愛されていることが感じられます。

御祭神

大きな社殿ではありませんが、全てが整っていて女性らしい気品が感じられます。
それもそのはず。こちらに祀られているのは、豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)という海の女神様です。

御祭神
豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)母 → 開運厄除、縁結び、安産、海上安全の神
鵜草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)息子 → 縁結び、安産、子育ての神
品陀和氣命 誉田別命(ホンダワケノミコト)八幡大神の一神であり第15代天皇応神天皇 → 出陣祭、戦勝祈願、漢字、文学、裁縫、呉服の神

豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)は海の神である大綿津見神(オオワタツミノカミ)の娘です。
玉(タマ)は真珠を表し同時に魂を意味し、妹の玉依姫命(タマヨリヒメノミコト)の名前からも分かるように、神霊が依り憑く女という意味で巫女神です。

海の神トヨタマヒメと結婚した日子穂穂手見命(ヒコホホデミノミコト)=山幸彦( ヤマサチヒコ)は穀物神としての性格を持ち水の神との結合を意味し、穀物の育成に欠かすことのできない水の恵みを得ることにより、豊穣が約束されるといわれています。

トヨタマヒメが出産の際、鵜の羽で産屋の屋根を葺いた(ふいた)というのは、鵜が魚を簡単に飲飲み込んだり吐き出したりできることから、安産の力があると信じられていたと言われています。宮崎県の鵜戸神宮は、トヨタマヒメが鵜草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)を生んだ産屋の跡とされています。

トヨタマヒメノミコトの安産の御神徳にあやかるように、西野神社の境内には安産の象徴の犬の石像があります。
十二の干支に対応した12匹の犬の石像は、創祀120年の記念碑だそうです。
「生まれてくる子供の干支の犬をなでて安産を、自分の干支の犬をなでて健康を御祈願ください」と書かれていますので、是非あやかってみてはいかがでしょうか?

鵜草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)は、ヒコホホデミノミコとトヨタマヒメノミコトの一人息子であり、初代天皇神武天皇の父となるお方です。
彼の出産のために海辺に建てられた産屋は鵜の羽で屋根が葺かれる予定が、全部葺き終わらないうちにトヨタマヒメが産気づいてしまったためにウガヤフキアエズの名前が付けられたといいます。

母であるトヨタマヒメは彼を産み落とすとすぐに海の国に帰ってしまい、変わりにトヨタマヒメの妹タマヨリヒメが乳母となってウガヤフキアエズを立派に育て上げました。
その後、彼は育ての親であるタマヨリヒメと結婚! 4柱の子供をもうけました。末っ子の若御毛沼命(ワカミケヌノミコト)は、別名神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレヒコノミコト)といい、後の神武天皇のことです。

恋愛運上昇♡恋昇鯉

本殿の横の木桶に沢山のお魚が入っているではありませんか!?
紅白で何とめでたい!! ということは鯛??? と思いきや・・・

恋愛運上昇 恋昇鯉 鯉みくじ
こいのぼりとは縁起がいいネーミング!!
流石!! 縁結びの御神徳を持つトヨタマヒメノミコトとウガヤフキアエズノミコト親子が祀られた神社ならではですね!!
置いてある釣竿で鯉みくじを釣り上げるらしいのですが、大漁は狙わずに心をこめて1匹にいたしましょう(笑)。

西野神社では、おみくじの自動販売機があり、QRコードでスマホにおみくじの結果を取り込むことも出来ます。
授与所で入手できるおみくじの種類もかなりの数で、見ているだけで楽しく♪ 選ぶのも迷ってしまう程です^^
『ペットのお守り』や『スポーツの種目別のお守り』などよりどりみどりなので、是非、ご自分用、ご家族用などピッタリのお守りを見つけてみてくださいね!

狛犬様

 

狛犬様は、神社の守護と魔除のために置かれています。
口を開けている『阿形(あぎょう)』と口を閉ざしている『吽型(うんぎょう)』で阿吽(あうん)といい、二つで一対になっています。「あうんの呼吸」はここから来ており、又生まれた時に発する「あ」から亡くなる時の「うん」で、人の一生を表しているとも言われています。
西野神社の狛犬様は、垂れたお耳とお行儀よく並んだ前脚が可愛らしいですね^^

儀式殿

令和元年6月に完成した儀式殿は、新しいこともあって煌びやかで目を引きます。
その名の通り、結婚式やご祈祷、秋まつりなど様々な儀式で使われる建物です。
遠目に見ていても心が洗われるような眩さです。

▲動画で風に揺れるドウダンツツジの花をお楽しみください。

西野神社
〒063-0021
札幌市西区平和1条3丁目
TEL:011-661-8880
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