札幌の花とカラーのサロン アトリエ FLORET R
フローラルカラーセラピスト森理恵です。
当ブログのご訪問ありがとうございます。

30年近くの花生活を振り返り、今までの歩みを綴っています。
何故、花の仕事をすることになったのか? きっかけや経緯のご紹介です。

アトリエ FLORET Rの出来るまで…でもあります。
どうぞ、ご一読下さい。

こちらはその⑪です。
これより前の投稿は、花との歩み ←こちらからご覧下さい。

初めてのアレンジメントレッスンを前に

北一硝子で師と出会い、その場で学ぶことを決めてから
初めてのレッスンを受けるまでの数日間は、
期待に胸を膨らませながら、花バイブル『花時間』を何度も見てイメージを膨らませていました。

「学びたい!」と思ってから、生け花教室と独学を経由して4,5年は経過していたと思います。
随分と遠回りをしたような気もしますが、それだけ思いは強く、
アイドリングが長かった分、ここからの加速度は日増しに高くなっていくのです。

今の時代は、情報もインターネットですぐに入手出来ますし、
近くにお教室が無ければ、東京や海外に出向いたり、行かなくてもスカイプや動画で学べる良い時代です。
この『花との歩み』を綴りはじめて過去を思い出すと、つくづく、時代は変わったのだなぁ…と実感します。

そして、自分も随分と行動的になったと感心しています。
最近の私しか知らない方は驚くかもしれませんが、過去の私は保守的で、目立たない方を選ぶタイプでした。
何故そうしていたのか? そうなったのか?については、また改めてご紹介したいと思います。

いよいよ念願のお教室へ

※先生の区別
大先生 池坊(生け花)の先生 若先生のお母さん
若先生 アレンジメントの先生 大先生のお嬢さん

初めて伺ったアレンジメントのお教室は、先生方のご自宅の2階にあり
大先生の池坊の生け花教室と一緒の広い和室で、正座をしてお花を生けるスタイルでした。

レッスンと言うよりはお稽古という言葉がしっくりくる感じです。
週に一度のお花のお稽古…部屋に入る時は正座をして三つ指をついて「よろしくお願い致します。」
帰る時にもドアの前で正座をして三つ指をついて「ありがとうございました。」と言うのが習わしでした。

小学生から社会人まで習っていた書道でも同じようにしていました。
お稽古事=『道』(華道、書道、茶道など)なので、楽しければ良いというものとは違う…と今更ながら感じています。
あの衝撃の生け花のお手ほどきもまたしかりだと納得します。

初めてのフラワーアレンジメントのレッスンでは、お花を渡されて、オアシスの入れ方を教えてもらいました。
更に若先生の手描きのテキスト『ドーム・オールラウンド』のコピーを渡されると
「これを見ながら生けてみてね! 分からなかったら聞いてね^^」と若先生は他の部屋へ行ってしまいました。

初めて生け花を習った時と大きく違ったのは、先生が笑顔で対応してくれたことです。
それだけで、ホッとして、緊張もほぐれました。
とは言え、見よう見まねで生ける時には興奮したのか顔が熱くなったことを覚えています。

それでも、初めての生け花の時に比べれば、少しは花にも慣れていましたし、
花バイブルでの予習もしていたので、何となく形にはなりました。

そして、席を外した若先生が戻って来るのをドキドキしながら待っていました。
その間、他の生徒さん達の和の花とアレンジメントのそれぞれの作品を見ることが出来たのも良い学びになりました。

若先生が戻って来るよりも先に、大先生が教室に入って来ました。
「あら、森さん、今日からお稽古が始まったのね^^ 頑張ってね!」そう声をかけて下さったのが嬉しくて
単純な私は、「きっと、絶対に上手にお花が生けられる人になりたい!」と思いました。
先生になるなんて夢にも思っていませんでした。

つづく。

 

花との歩み⑫ お目通し頂く前に